ジュエリーのきほんVol.6

ダイヤモンドの美しさ「4C」

ダイヤモンドの価値を決定する「4C」という評価基準があります。
「4C」とは、G.I.A(米国宝石学会)が定めた、カットされたダイヤモンドの品質を表す4つの要素、カット(Cut)、カラー(Color)、クラリティ(Clarity)、カラット/キャラット(Carat)のことで、各頭文字に「C」がつくことから「4C」と呼ばれています。
ダイヤモンドの価値は、4つの要素のコンビネーションで決定されます。

color(色)

カラーすなわち色です。天然のダイヤモンドはうすい黄色味を帯びています。その黄色味が薄ければ薄いほど価値があります。無色透明が最高ランクとなります。カラーのグレードは、アルファベット表記で最上級のDから順にZまでとなります。

Clarity

クラリティーとは、ダイヤモンドの中に傷や内容物(不純物)がどれくらい含まれるかを表します。もちろん、不純物が少なければ価値が上がります。欠陥のまったくないFLから、容易に発見できる欠陥が存在するI3までの11段階に分かれています。クラリティのグレードは10倍のルーペで専門家が丁寧に観察し、内包物の大きさやそれが含まれる位置によってランク付けされます。

FL
Flawless
内容及び外部に欠点のないもの。
IF
Internally Flawless
外面に極めてわずかな瑕だけある。
VVS1/VVS2
Very Very Slightly Included
確認が非常に難しいわずかな内包物や瑕がある。
VS1/VS2
Very Slightly Included
確認が難しい、小さな内包物や瑕がある。
SI1/SI2
Slightly Included
容易に目につく程度の瑕がある。
I1 I2 I3
肉眼でも見える内包物や瑕がある。

Carat(カラット)

Caratとは、ダイヤモンドにかかわらず、宝石の重さを計る単位。1カラットは0.2グラムで、"ct"と表記されます。語源とされるギリシャ語"keration"は、東洋から中近東にかけて広く分布しているイナゴ豆(キャロップ)のこと。どの実もほとんど均一の重さを持っていることから、ダイヤモンドをはじめとする宝石や貴金属の計量の単位として使われていました。

Cut(カット)

カットは、カラット、カラー、クラリティーのように自然の状態によって決められるものではなく、職人の手によってなされるものです。カットのグレードはもっとも評価の高いExcellentからPoorまでの5段階で評価されます。

  • EXCELLENT…非常に良い
  • VERY GOOD…大変良い
  • GOOD…良い
  • FAIR…やや劣る

理想的カットの寸法

ダイヤモンド独特の美しい輝きを決定する一番大切な要素はカットです。カットの仕方がダイヤモンドの生まれ持った美しさを引き出します。

トリプルエクセレント

ダイヤに、ハートと、アローが現れるカットをいい、確かなカットの証です。理想的なプロポーションと美しい輝きを放ちます。